2012年4月13日金曜日

タンポポの微笑み

今日は日中はとても気持ちのよいお天気でしたが、夕方からはあいにくの雨。

郵便局やコンビニエンスストアに行く用事があったので、
何度となく出かけたのですが、天気がよいと普段は気に留めないような
ところにも目が行くものだなぁ、と。

これは、近所の空き地での一枚。


タンポポが咲いていました。
タンポポなんてもう何年もきちんと見ていなかったかも。

そして、もう一枚。


これも同様にタンポポなのですが、生えているところをよく見ていただきたいのです。
下は地面ではなく、コンクリートです。
コンビニエンスストアの壁です。

このようにコンクリートなどの隙間に草花が生えていることは
ありますが、なんだか今日は軽いショックを受けました。

そして、パール兄弟のこの曲を思い出したのです。
1989年に発表された、アルバム「TOY VOX」に収録されている、
「タンポポの微笑み」です。

作詞:サエキけんぞう 作曲・編曲:窪田晴男

YouTubeにプロモーションビデオがありましたので、お時間のある方は
ご覧いただけると幸いです。(削除される可能性があります)


歌詞を抜粋します(全歌詞ではありません)

塵や雨が地球を変えていく
空気の中 見えぬ力で

聞かないで わけを
言葉だけじゃ足りないよ
この世界
見つめてね 今を
信じられていた明日を超えて
風に育つ不思議な景色

水や罪が星を変えていく
選べるのは残るものだけ

泣かないで もしも
忘れないでくれたなら
抱き寄せて
気づいてね そっと
信じられないほど葉を広げ
笑いかけるタンポポの花

このアルバムのライナーノーツは、岩切浩貴氏が書かれていますが、

”信じられないほど葉を広げ 笑いかけるタンポポ”とは、
核戦争後の世界のメタファーだろう。悲惨な世界を淡々と
唄っており、諸行無常を感じる歌詞だ。

この曲を聴くとものすごく切ない、なんとも言えない気持ちに
なる訳が今更ながら分かるのです。

私の住んでいるところは、新宿まで電車で数分ですが、
下町的な雰囲気もまだ残されています。
だからこそ、タンポポを見つけることができるのかも。
昔は、どこにでも当たり前のように生えていたのでしょうけれど。

以前は土があり、もっといろんな植物や木々が生えていたであろう
場所は、コンクリートに隠されていく。
それでも、2枚目の画像のようにコンクリートの隙間から
花を咲かせる力が残されている。

胸が軽くキュッと締め付けられるかのような
軽い目眩のような

春の一日でした。

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